Pluto

眠らない眠り姫

人魚姫

あなたが誰に想いを寄せていようと
あなたが誰を見つめていようと
私はあなたを想っている
もしもたった一人に捧げられるものならば
既に私はあなたを選んでしまった
だから

あなたが拒否するとき
私は静かにそれを抱いて
誰に渡すことなく
ひとり朽ちていこうと決めたのだ

決して邪魔にはならないように
だからこれは内緒のお話
でも、そっと密やかに想いは育っていく
彼の人にはまだ秘密
きっとずっと秘密のまま


足りないものなんて
何ひとつなかったよ
すべて私の中にあったの
生まれた時から
私の人生はそれを一つずつ
見つけていくことにあった
よく似ている偽物と本物を
見分け定めて
先に行っている
彼ら(過去の者)に倣い
新たな道を築いていくこと

そういう当たり前の
生命の営みの中で
私はあなたと出逢った

もしも仕組まれたものなら
そしてはじめから目的(答え)が
定まっているとしても
私の想いは私のもの
私はあなたにあげたい

いつか泡になるとして
それもはじめから分かっていたこと
はやいかおそいか
肝心なのは
なにがあったか

たとえ泡になったとしても
私はあなたを選んだ
それは私の誇り

だから

あなたが拒否するとき
私は静かにそれを抱いて
誰に渡すことなく
ひとり朽ちていこうと決めたのだ

決して邪魔にはならないように
だからこれは内緒のお話
でも、そっと密やかに想いは育っていく
彼の人にはまだ秘密
きっとずっと秘密のまま


知っているのはあなただけ
私とあなただけ

Prince

「孤独が君を蝕むなら
私がそれを食べてあげます」
そう言いたいところだけれど
こればかりは仕様もありません
隠しようがない
貴方の笑った顔に
もう透けて見えているの
貴方の震えた瞳が
なんども私に訴えている

ひと一人助けられないヒーローが
私の永遠のアイドルだった
貴方が摘み取ったダンデライオン
種を宿して飛んでいく
そんな夢を見た

君の抱えた孤独が
君を今日まで歩かせました
生かしました
そう言うと少しくらいは
納得できるでしょうか

どこにも行かないまま
どこにも逃げられないと嘯く
どこにも行かないままで
今日の陽が暮れていく

歩く足は確かにあるけれど
私は眼を閉じてひたすら
遠くの景色を夢想するだけ
お空に輝くお星様だって
幻なのだから

孤独が君を強くした
大変お腹が空きました
君の声が聞こえた気がしました
君の笑顔に会いたいです

ひと一人救えないくせに
世界平和を謳うヒーロー
そんな子供みたいな夢を
本気で信じて
振り向きもしない
散っていくのね
私の王子さま
叶いもしない願いばかりが
もしかしたらの希望も持たず
可能性に賭けることもせず
怠け始めたら
君は大人になった証
どうか夢を見て
愛しい子
どうか私を愛して
ダーリン

Bye Bye 2017_Hello 2018 Bow-Wow

せーのではじめたカウントダウン

夕飯を食べに出かけると、向かいを歩く子供が不意にクリスマスソングを歌いはじめた
ずっこける私にかれは当然気づくことなく、はしゃいだ声で今日は楽しいクリスマスと口ずさむ

一年で一番静かな気がする街には、すでに明るい何かがふつふつと滲み響き始めていた
きっとそれが、かれにとってはその日の空気の感じと似ていたのだろう

いろんなことがあったね、
月が屋根をなぞる様を横目にぽつぽつ、自分自身と会話する

そんなになかったかな
でもやっぱりあったかも
なんだかんだ言って、わすれているだけで、ひとつひとつよく見て見ると、それなりにあったよ
わすれているくらいで丁度いいんだよ

いつの間にか口癖になっていた、
「なんかいい事ないかな」 が
やっぱりまた顔を出してきた

見えぬ未来に弄ばれ眠れない日が続く
それでも来年の今日は絶対笑っていてやるとなぜか
これから勝負に臨む挑戦者のような心持ち

自分でも感じる程力む眉間の具合を解けずにいると今度は隣から笑い声がした

嘘をつくのが苦手なきみが微笑む
世界はほんの少し、明るく見える

大きいことから小さいことまで
叶えたい夢も願望もたくさんあるし、きっとこれからも生まれ、増え続けていくことでしょう
それがある限りはきっとまだ大丈夫、と信じている

隣の貴方が明日が来ることと同じくらい奇跡に近いことを知っている
だからこそ心して過ぎる時と向き合い、体が強張るくらい緊張して当たってきた
負わずにはいられない傷が少しでも浅くなることを願って
でも、それはあまり肝心なことではなくて

こんな感じで一応今日を生きていると、まあなんとよくここまでやってきたなぁ、なんて呑気に思えてくる

振り返る
刹那、悲しみ憶え喜びを祈る
切なさを抱き、失うことの掛け替えなさをしたためて

例えばこのせかいで生きること、その終わりが近いとして、

わたしからわたしへ
その日、いったい幾つ貴方の願い事を叶えることができましたか
いったいどれ程の人と出逢い、モノと出会い、出来事を経験することができましたか
貴方の人生、それはどんな言葉で現せますか

なんでもない日こそ、手を繋いで
目を見てお話をしよう
どうか変わらず、
お元気で

鳥がまた空を渡っていく
せーのではじめる新たな1秒
彼女の足を洗いながら
まっさらな陽に挨拶した

こんにちは、2018

そうして、去年の私に言った

みてろ、去年の私
貴方の願い、全て叶えるから

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あけましておめでとうございます🎉🐶👏

 

WILL

いつだって二つに一つの選択だった。

両方手に入れられることは滅多にない。確率でいえばきっと1%にも満たないんじゃないかな。

でも時折いっぺんにすべてを得てしまう人も居て、その鮮やかさに目を丸くする僕に、彼は親切にも教えてくれたよ。なんとも愉快な調子で、要は見方の問題、コツはここだよ、ともう一度見せてくれた。いとも簡単にやってのけてしまうその姿に、やっぱりはてなを飛ばしてばかりいると、「自由とはつまりそういうことなのだ」、と穏やかな、しかしはっきり、きっぱりとした口調で彼は言った。

悲しい思いをしても、そのままでいることも滅多にない。ただ、頭の上に何か煙みたいなものがぷかぷか浮かんで、ぼんやりした状態が続く。或いはその理由も釈然としないまま、ただ眼球の奥の方で涙が溢れて、気がつくと瞼の裏側のどこかが腫れていたりする。行方不明の感情は色褪せたブルーをしていて、なんだかそれはいつぞやのきみの影に滲んで見えたものと、よく似ているように思えた。

真空パックされた夜空の下、凍える静寂にただ響くものといえば時間のたてる足音くらいで、だから心臓のポンプから聞こえてくる大音量のそれが怖くて、ひたすら目を瞑っていた。そうしたら、いつの間にか朝が来ていた。なんて、こんなことはよくある話だよね。

ひっきりなしにおしゃべりを続けるあの星々が僕の気持ちまでうっかりバラしたりしないように、しっかりと目を光らしておこうと近視の双眼を叱りつければ、今度はめがねに愛想をつかれる始末さ。

踏んだり蹴ったりのほとほと疲れた帰り道、ふと見上げるとのんきな具合で北極星がくるくる回っていた。大方、今晩パーティーでも行われるのだろう。そういえば今日はあの星座の超新星の日だった。生き死には本当に派手だね。激しく爆発したかと思えば、次の瞬間、また新たな無数の光を飛ばして、ある時は嘗ての自分の姿よりも大きな惑星になってる時だってあるのだから。

ぽっかりうかんだあのひつじと一緒にどこか遠くまで飛んでいきたい。バックパーカーならぬフライングショートトリッパー、なんてどうだろう。


レンズをむけたその先には泣きそうに歪むあの子が映った。シャッターを切らなかったこと、何度も思うことはあったけれど今では、そのほうが良かったのかと、納得していたりもするんだよ。

joieux

クリスマスツリーは想い出の結晶だ
飾られたあのボールは
みんなの願いのあらわれ

あの一つ一つ、みんなの中に
誰かの願いを内包している
だからあんなにきらきらと
倖せそうに
輝いて見えるんだ

あなたが横顔でそう口にした時
一体どんな顔をして言ったか
それをあなたは決して
知ることはないでしょう
だから取り敢えず、
わたしがあなたを忘れる
その日までは
わたしの胸の裡で
そっと閉まって
大事に秘めておきます

このシーズンがまたやってきた
サンタに願い事を託せる子供たちはいいね
その可愛い夢から
すでに目覚めてしまった私たちは
だからこそ、今日
せめてもの想いを抱え
ここに来たのです

電飾の魔法

空を背にクジラが飛んでいく
星々が掻き混ぜられる
風が吹く
胎で耳にしていた
歌が響く

聖夜だ、聖夜だと
天使たちが頭上で歌い
ラッパを吹く
星を頼りにやってきた
三人の博士と羊飼い
そのなかにじつは
わたしが居たんだよ、って
言ったら
あなたは信じる?

人の明かりも、
はるか昔に生まれた光も
夜に点るものは
なぜこうもあたたかく映るのだろう
あるいは、いつから
そんなことを感じるようになったのかな

記憶をめぐらす
静かに生まれてきた
わたしたちの幼子

この惑星は
実は子供で溢れている
大人になりきれない
こどもたちで溢れている
ほらこのめがねをかけてみて
ね、
その面の下
子供の彼が見えるでしょう?

私たちは大人になりきれぬうちに
大人と呼ばれるようになる
上手に生きられないまま、
子供よりも下手なリズムで
それぞれのステップを踏む

それでも当たり前の明日は
決して当たり前ではないから
寒い朝がその訪れを知らせるまで
瞳を瞑り
深い夢を望む

シャッターが切られる
出来損ないの心はいびつで
だからほほえむ顔も
ほら、やっぱり

だけど、それでも
あなたの瞳に映る自分は
そんなに悪くない気がしているのです
これはあなたがいなければ
けっして味わうことの出来なかったこと

クリスマスの朝はお天気でした
これはきっと
枕元の魔法が解けてしまった
わたしたちへの
神さまからのプレゼントだ
だから今日はたくさん笑おう
たくさん遊んでたくさん忘れない夢を見よう

そして今夜のフィナーレに
わたしたちの光を空にあげよう
いつか誰かの心をあたためて、
あるいは繋いでくれますように

今日の内に、どうしても
あなたに伝えたかった

おめでとう、
生まれてきてくれて
ありがとう

わたしと同じ時代、
同じ世界のどこかで
今日も生きてくれていて
本当にありがとう

いつか逢いましょう
絶対に
この世界の何処かで

gifted

あなたが誰かの姿を借りて
わたしの前に立つとき
その人の輪郭が朧げに
光ってみえること、
きっと気づいているのはわたしだけ

あなたが誰かの姿を借りて
その想いを伝えようとするとき
その人の声が
微かに柔らかく響くこと、
きっと気づいているのはわたしだけ

目を閉じた時に誰を想う
もしも今夜夢のなかで
ひとり
必ず逢えると約束されるなら
あなたは誰を選ぶ

あなたが嫌う呼称を敢えて
わたしは口にしよう


かみさま、
神さま


今日、ほんのすこしだけ勇気をください

寒いと震えるあの人に蝋燭の灯を
凍えて眠れないあの子に暖かな毛布を
プレゼントを待ち望む彼にはそれを
何も要らないから、とママの快復を祈った
あの少女には奇跡を


大人になったら忘れてしまった
いいえ、本当は憶えている
目覚めた時のわくわくした感情
枕元にそっと置かれた確かな愛情

あなたがもしも知らないと言うのなら
この手の平から伝えられたらいい
熱は言葉に
記憶は支えに

どうか、受け取ってほしい
ささやかな祈り
どうか思い出してほしい
その音が一体どんなものだったのか

今夜だけ、もしかしたら
私にも使えるかもしれない魔法
それは決して醒めることがなく
消えることもない

言えなかったごめんねを言おう
届かなかった愛を語ろう
叶わなかった夢に息を吹き込み
新たな蕾を一緒に待ち望もう


現実はおとぎ話とは違うけれど、
今夜だけは騙されてみよう
感受したこころの欲望
それは確かに、あなたの象をしていた

聞きたかったのは、なんでもない
ただあなたから響く
素晴らしき、あなたの歌声

7のおはなし

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7は私の最強の数なの
7は私のお守り
7はあなたの象徴
だからつまり、
7はあなたのことなの

13はだめって話もあるけれど
私はあまり気にしていない
だってそうしたら
3だって15だって
本当は糾弾されるべき
でもそんな話、あなたは知っている?

私は聞いたことないよ

これは数の話じゃないよ
全部あなたのおはなし
あなたと私のささいなおはなし
あなたが生まれて
私が生まれた
ただ単純にそういうの
そういう話をしているの


8はあなたの大事な数字
8はあなたの無敵の呪文
あなたには復活
私には愛情
どちらにしても無限のシルシ

あなたな光の王様、
私は一匹の羊
いなくなったらいつでも
あなたは探して
見つけ出してくれる
私がどんな場所にいて
どこに隠れていたとしても

これは数の話じゃないよ
全部あなたのおはなし
あなたと私のありふれた
生命のおはなし
彼が生まれて
彼女が生まれた
そうして繰り返し
引き継がれてきたもの

そろそろ本のページをめくって
飽きたら破って棄ててもいい
でも肝心なことは心に留めておいて
覚えていてね、私がいたこと
あなたの歩んだ軌跡
彼らの抱えた原罪と代償

天国の扉を開いて
私がそちらに着いたら
どうか一番に私を迎えにきて
その両腕でしっかり
私を抱いて

聞こえていた
感じていた
あなたの視線
音のない愛しているの声
再び器を脱いだ
私の魂を抱いて
その燃える炎で
あたためて

あなたの象をとった
永遠不変の想いで
私を貫いて
そして私の耳元で囁いて
あらゆる音の中で
一番大好きなあなたの声で聴きたい

その息に
ないはずの私の心臓が震える
そうして
あなたから吹き込まれた私の魂は
今度こそ、
あなたのもとで
永遠不滅の命を得るのです