Pluto

夜明けを

おやすみ、神様

よく転び、よくぶつかる
よく躓き、よく立ち止まる
よく傷つき、よく血を流す
それでも私は生きている
それで私は私を知るのです

あなたが居るから私はまだ歩ける
ごめんなさい、あなたに縋って
あなたを理由にすること
それが間違いなのは分かっている
それでも、私はあなたに逢いたいのです
他でもないあなたに

悲しむ顔を見させて
怒りに震える瞳を見せて
怯える心に立ち竦み
涙を流すあなたが見たい

恐怖に抗う
曇の中、見えない獣の咆哮
雷が走る嵐の中をまっすぐにただ
前だけを向いて生きているあなたの背中
それだけが今此処から
私が見える
あなたの姿

愛している、愛している
どうか届いて
愛している、愛している
どうか、届かなくてもいい
ただ憶えていて
冥王星のこと
隠れた影に潜むもう半分もまた
同じ月であること
瞬く夢が誰かの灯した光で
今日尾を引いて何処かへ流れていった
それが子供の君の胸のなかであったなら
それが今も静かに青く輝き続けていたなら
きっとあなたの命事切れる最後の瞬間まで
一緒に居て
あなたを暖めてくれる
憶えていて、
あなたはひとりじゃない

Prince

今週のお題「私のアイドル」

「孤独が君を蝕むなら
私がそれを食べてあげます」
そう言いたいところだけれど
こればかりは仕様もありません
隠しようがない
貴方の笑った顔に
もう透けて見えているの
貴方の震えた瞳が
なんども私に訴えている

ひと一人助けられないヒーローが
私の永遠のアイドルだった
貴方が摘み取ったダンデライオン
種を宿して飛んでいく
そんな夢を見た

君の抱えた孤独が
君を今日まで歩かせました
生かしました
そう言うと少しくらいは
納得できるでしょうか

どこにも行かないまま
どこにも逃げられないと嘯く
どこにも行かないままで
今日の陽が暮れていく

歩く足は確かにあるけれど
私は眼を閉じてひたすら
遠くの景色を夢想するだけ
お空に輝くお星様だって
幻なのだから

孤独が君を強くした
大変お腹が空きました
君の声が聞こえた気がしました
君の笑顔に会いたいです

ひと一人救えないくせに
世界平和を謳うヒーロー
そんな子供みたいな夢を
本気で信じて
振り向きもしない
散っていくのね
私の王子さま
叶いもしない願いばかりが
もしかしたらの希望も持たず
可能性に賭けることもせず
怠け始めたら
君は大人になった証
どうか夢を見て
愛しい子
どうか私を愛して
ダーリン

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words just for me

わたしはあなたと"結ばれたい"

気を抜くとつい

過去形で記してしまいそうになる

 

祈る様な想いで

指先にそのまま息を送り

いまやっとこの白地に

本当の言葉をのこすことができた

かたちにすることができた

 

それは、

目を逸らしたくなる程醜い

この、限りなく獣に近い、根源的な欲を抱えて

決して現実とは云えないあなたと対峙する

それは果てしない夢のなかで、あるいはいつかの誰かが遺した、もう忘れられてしまった記憶のなかで

あるいは私がまだあなたを知る前

この気持ちの欠片すら

気がつかずに居られた頃のこと

過去と、それから未来

あるいはいつだってくだらない私の妄想が

ただ私を騙すためだけに魅せたかもしれない、あなた

 

あなたの声が私の名を呼ぶ

それはどれほど奇跡にちかいことなのでしょう

あなたの瞳に映る私と出逢う日

それはまるで、

幼き日に思い描き

星に夢見た願いの続きのようなもの

あなたの手に触れあなたの熱を知りたい

あなたの胸に耳をあてあなたの鼓動を聴きたい

あなたが確かにいま生きて

この場に存在することを証す音を

鼓膜を通じて脳裏に、そして粒子に運ばれ私の血液と混じり合い、やがて最後にたどり着く心臓、そのもっと奥の場所に焼き付けて

それはそのままあなたの命が鳴らすあなたの声だから

紛れもない、ただあなただけが奏でられる、あなたの歌だから

それはきっと私の子守唄になる

例えいつの日かあなたのこと、

そして私自身のことも忘れてしまう日がきても

その音はずっとずっと輝き続ける

わたしのなかで

 

瞳を閉じて探る

深い深い、まるで海の底

そこは生まれた場所に限りなく近いどこか

懐かしい匂い、泡の音がする

もしかしたら唯一、私たちがこの地上に居ながらアクセスできる

何億光年も離れた

遠いどこかの宇宙で

そこでなら私はあなたと出逢えるかもしれない

私の魂が生まれた瞬間からいつも放っている

この粒子の歌に、いつの日かあなたが気がつき

あなたも私を知りたいと強く願った時、

きっとその場所への行き方が分かるでしょう

その日まで、私はもう泣きません

涙はそっとこの胸に隠しておきます

次に泣くときはきっと

愛しいだれかの前で泣きたい

愛しい其の人の腕の中で

何もかもが赦されていた筈の

こどものように

 

人魚姫

あなたが誰に想いを寄せていようと
あなたが誰を見つめていようと
私はあなたを想っている
もしもたった一人に捧げられるものならば
既に私はあなたを選んでしまった
だから

あなたが拒否するとき
私は静かにそれを抱いて
誰に渡すことなく
ひとり朽ちていこうと決めたのだ

決して邪魔にはならないように
だからこれは内緒のお話
でも、そっと密やかに想いは育っていく
彼の人にはまだ秘密
きっとずっと秘密のまま


足りないものなんて
何ひとつなかったよ
すべて私の中にあったの
生まれた時から
私の人生はそれを一つずつ
見つけていくことにあった
よく似ている偽物と本物を
見分け定めて
先に行っている
彼ら(過去の者)に倣い
新たな道を築いていくこと

そういう当たり前の
生命の営みの中で
私はあなたと出逢った

もしも仕組まれたものなら
そしてはじめから目的(答え)が
定まっているとしても
私の想いは私のもの
私はあなたにあげたい

いつか泡になるとして
それもはじめから分かっていたこと
はやいかおそいか
肝心なのは
なにがあったか

たとえ泡になったとしても
私はあなたを選んだ
それは私の誇り

だから

あなたが拒否するとき
私は静かにそれを抱いて
誰に渡すことなく
ひとり朽ちていこうと決めたのだ

決して邪魔にはならないように
だからこれは内緒のお話
でも、そっと密やかに想いは育っていく
彼の人にはまだ秘密
きっとずっと秘密のまま


知っているのはあなただけ
私とあなただけ

Prince

「孤独が君を蝕むなら
私がそれを食べてあげます」
そう言いたいところだけれど
こればかりは仕様もありません
隠しようがない
貴方の笑った顔に
もう透けて見えているの
貴方の震えた瞳が
なんども私に訴えている

ひと一人助けられないヒーローが
私の永遠のアイドルだった
貴方が摘み取ったダンデライオン
種を宿して飛んでいく
そんな夢を見た

君の抱えた孤独が
君を今日まで歩かせました
生かしました
そう言うと少しくらいは
納得できるでしょうか

どこにも行かないまま
どこにも逃げられないと嘯く
どこにも行かないままで
今日の陽が暮れていく

歩く足は確かにあるけれど
私は眼を閉じてひたすら
遠くの景色を夢想するだけ
お空に輝くお星様だって
幻なのだから

孤独が君を強くした
大変お腹が空きました
君の声が聞こえた気がしました
君の笑顔に会いたいです

ひと一人救えないくせに
世界平和を謳うヒーロー
そんな子供みたいな夢を
本気で信じて
振り向きもしない
散っていくのね
私の王子さま
叶いもしない願いばかりが
もしかしたらの希望も持たず
可能性に賭けることもせず
怠け始めたら
君は大人になった証
どうか夢を見て
愛しい子
どうか私を愛して
ダーリン

Bye Bye 2017_Hello 2018 Bow-Wow

せーのではじめたカウントダウン

夕飯を食べに出かけると、向かいを歩く子供が不意にクリスマスソングを歌いはじめた
ずっこける私にかれは当然気づくことなく、はしゃいだ声で今日は楽しいクリスマスと口ずさむ

一年で一番静かな気がする街には、すでに明るい何かがふつふつと滲み響き始めていた
きっとそれが、かれにとってはその日の空気の感じと似ていたのだろう

いろんなことがあったね、
月が屋根をなぞる様を横目にぽつぽつ、自分自身と会話する

そんなになかったかな
でもやっぱりあったかも
なんだかんだ言って、わすれているだけで、ひとつひとつよく見て見ると、それなりにあったよ
わすれているくらいで丁度いいんだよ

いつの間にか口癖になっていた、
「なんかいい事ないかな」 が
やっぱりまた顔を出してきた

見えぬ未来に弄ばれ眠れない日が続く
それでも来年の今日は絶対笑っていてやるとなぜか
これから勝負に臨む挑戦者のような心持ち

自分でも感じる程力む眉間の具合を解けずにいると今度は隣から笑い声がした

嘘をつくのが苦手なきみが微笑む
世界はほんの少し、明るく見える

大きいことから小さいことまで
叶えたい夢も願望もたくさんあるし、きっとこれからも生まれ、増え続けていくことでしょう
それがある限りはきっとまだ大丈夫、と信じている

隣の貴方が明日が来ることと同じくらい奇跡に近いことを知っている
だからこそ心して過ぎる時と向き合い、体が強張るくらい緊張して当たってきた
負わずにはいられない傷が少しでも浅くなることを願って
でも、それはあまり肝心なことではなくて

こんな感じで一応今日を生きていると、まあなんとよくここまでやってきたなぁ、なんて呑気に思えてくる

振り返る
刹那、悲しみ憶え喜びを祈る
切なさを抱き、失うことの掛け替えなさをしたためて

例えばこのせかいで生きること、その終わりが近いとして、

わたしからわたしへ
その日、いったい幾つ貴方の願い事を叶えることができましたか
いったいどれ程の人と出逢い、モノと出会い、出来事を経験することができましたか
貴方の人生、それはどんな言葉で現せますか

なんでもない日こそ、手を繋いで
目を見てお話をしよう
どうか変わらず、
お元気で

鳥がまた空を渡っていく
せーのではじめる新たな1秒
彼女の足を洗いながら
まっさらな陽に挨拶した

こんにちは、2018

そうして、去年の私に言った

みてろ、去年の私
貴方の願い、全て叶えるから

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あけましておめでとうございます🎉🐶👏