Pluto

夜明けを

耐えるということ

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悲しいことがあったのね
瞳を見れば分かるわ
話す必要はないよ
話したいとき
いつでも聞くから

この世にはどうしようもないことが
いっぱいあるね
その程度は人それぞれだけど
それは比べるものじゃない

 比べられるものじゃないんだよ

 

揺れる光
怯えて彷徨うように
それでも何かを必死に抱え
守ろうとしている

 

這うように

この宇宙を生きている

銀河の片隅の惑星、そのまたちいさな

ちいさな青い球体のなかで

とりあえず毎日

毎日密やかな息を吐いて

命を紡いでいる

 

そう、あなたしかいない
その魂を守れるのは

だからこそこんなに脆い器でも
日々、闇雲に訪れる嵐のなか
倒れるわけにはいかないの

そうやって燃えている灯りが
今のあなたに見えているかしら

 

悲しいことがあったのね
瞳を見れば分かるわ
隠さなくてもいいよ
見られたくないなら
見ないから

この世には通じあわぬ言葉の
なんと多いことでしょう
形は違えど想いは同じ
そんな事だってざらなのに
たかが一語、
その不在、その欠如の
なんと大きなことか

 

許す心がなければ
きっと、いまここに居ない
とっくにあなたと殺しあいをして
そして静かに死んでいただろう

真っ赤な血を見るとき、いつも思う
もしもここに、想いの全てが
含まれているのならば

あなたと私を繋ぐ
そう、例えば臍の緒が切られても
一度築かれた糸がなくなることは
決してない

黒く固まった血を見るとき、いつも思う
もしここに、私の想いの全てを
託せるのならば

あなたと私を繋いで
そう、例えば永遠に刻まれてしまった
過去のように
生々しく
純性を保ったまま
このメッセージを、
正しい形で
置いていくことができるのに