Pluto

夜明けを

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だれかが愛してくれるとおもっていた

だけどそれはゆめでしかなかった


自分を愛せないやつは
ひとがどれほど愛を傾けてくれても
その愛を本当の意味で受け取ることはできない
その愛が本当の音をもって響くことがない
なぜなら自分のことを愛せないと宣っておきながら
そのくせ自分のことが一番に可愛いと思っているからだ
その心には自分しか映らない
故につまるところ
折角のぞんだものが傍にあるときでも
手にすることがかなわない
気づいたときは手遅れ
それはよくある話
かえって其方の方が

現実っぽい


だれかが愛してくれたらと思っていた
私の愛せないあなたを
ほかの誰かが倖せにしてくれたら
まるで示しあわせたかのように
巡りあって想いあって
互いを大切に

たとえどれほど間を縮め
密に寄り添おうと努めても
ひとは彼に定められたひとつのみちしか
歩めぬということ

いつかスパンも読めぬ
別れや終わりの日が必ず
おとずれることを
痛いほど知っていようとも

どうか怯えないで
目を逸らさないで
諦めないで
生きて